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2005年03月06日

今を生きる人へ

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最近は土曜日になると寝続けています。


金曜日の夕方あたりから風邪を引き始めたのもあったのですが。

何だか頭がふらふらしてきて、具合も悪く。

…で、起きたらすでにカーテンの隙間から夕日が差し込んでいましたよ。

おかげで風邪も治まり、気分も少し晴れやかになれました。

あとはこりすぎて、なんだか気持ち悪い肩ぐらい。

きっと寝過ぎが原因?

今日は久しぶりにゆっくりと本が読めました。

そして、忘れられない一冊と出会いましたよ。

Mたまからお借りした、よしもとばななさんの「ハゴロモ」。

心震える素敵な本を、ありがとうございます☆


失恋によってすべてを失った人が故郷に帰り、

自分にとって、大切なものを少しづつ取り戻していくという物語。


この本を読んでいると、自分の中の思い出したくないけれども忘れられない記憶が鮮明に浮かび上がってきます。

すごく泣けるほど懐かしく、でももう、そこには帰ることが出来ない。

想い出となってしまった時間、場所、風景。

途絶えた心のつながり。

守れなかった約束。

そんなものすべてが溢れ出てきて。


本を読んでいる最中、何度目を閉じて自分の想い出に還った事でしょう。

気づいたら泣いている自分がいて。


なぜ、これほどまでに心の琴線に触れたのかと考えてみると。

それは主人公に心重ね合わせて、共に乗り越えている自分がいたから。


生きることは、つらいこと。

でも決して一人で生きているのではなくて。

この地球とか、

暖かい光とか、

心置けない友人との何気ない会話とか、

かけがえのない心のよりどころとか。

春に芽吹く草木だとか。

そんな何気ないものたちすべてが関わり合って。

一緒に生きて見守り続けてくれていると思えるから。


過去の中に生きるのではなく、どうか今を生きる人になってほしい。

そのような願いが込められた作品だと思いました。

本は、良いですね。

今の現実の自分から容易に飛び出して、他人の人生を体験して。

いろんな悩みや多くの苦労を経験していつもの自分に帰って来ることが出来る。


物語から帰ってきた時の自分は、読む前の自分と比べると少し成長していて。

そんな成長も、本を読む楽しみの一つです。


まるで幽体離脱をして、人の人生の一部を生きているような。

そんな風に考えると、なんだかとても楽しくて。


願わくば。

また素敵な本と巡り逢えますように☆

投稿者 shell : 2005年03月06日 01:29

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