2005年07月11日
祝福と涙
土曜日は大学時代の同級生の結婚式でした。
同じ部活動で、その子は短大生だったので2年間でしたが一緒に楽器を吹いていた女の子で。
GLAYの追っかけをしたり、聴いたことが無いようなロックグループを追いかけたりと、およそ結婚のイメージからはほど遠かった子なのですが。
何故か同級生で2番目に早く、結婚してしまいました。
うん、サプライズ!
いや、ほんとに。
お相手の男性もほんとに真面目で気さくな感じの良い人で。
ぴったりな夫婦です。
そんな夫婦を祝うために、先週は仕事の合間を縫って準備を進めていました。
といっても、私はほとんど何もしていなくって。
同級生3名が中心となって、ほかのメンバーへの連絡などをやってくれていたのですが。
2次会で、夫婦を祝福するために演奏しよう!という企画をして。
当初は、同級生+近くに住んでいる先輩後輩というシンプルな編成で演奏をしようとしていたのですが。
水曜日、本番3日前になって数名で演奏した時に、それは発覚しました。
仕事が終わって、栄の某音楽教室に集ったメンバー6名。
演奏が終わり、重苦しい沈黙が漂う室内。
「…まともな曲にならんねぇ」
「最初、私休みなんだけど、誰が吹いてるの?」
「…あ!最初、パーカッションしかないし!」
「え?マジで!曲始まらんじゃん!」
「それはフルートとクラで吹くとしてさ、ここの部分。和音、おかしくない?」
「ちょっと待って…、あ、それ音足りんわ。」
「うわぁ~、マジやばいし…」
「なんか、妙に軽くない?本番、低音どれくらいいるの?」
「チューバが一人。ただし、現在消息不明だけど」
※後に携帯が止められた上にバイトに行っていた事が判明。だがこの時は失踪説や死亡説などの憶測が飛び交い、とりあえずカウントしないことに。
「呼びにいっても部屋にはいないし、車もないし、郵便も貯まっていたし←※いつものことらしいが」
「低音おらんじゃん!やばいってマジで。ポップスやのに。」
時刻は午後10時。
そこから第2次メンバー招集が始まりました。
様々な交換条件や泣き落とし、先輩の圧力などで次々と招集されていくメンバー。
結局、当初14名で演奏予定だったのが。
いつの間にか22名(たぶん)に増えていました。
ちょっとした楽団です(--;)
しかし最も恐ろしい事は、構成メンバーのほとんどがぶっつけ本番で演奏※するという事実。
※当日、初めて楽譜を読みながら本番演奏すること。初見能\力の高さとクソ度胸、シックス・センスとアレンジ能力が問われる世にもスペクタクルな演奏の事です。
中には前日に修理が終わって3年ぶりに楽器を吹くヤツ※や、四国から駆けつけた猛者、期末テスト後スーパーダッシュで駆けつけた後輩など個性豊かなメンバーが集まりました。
※3年間、全く楽器を触らなかったために壊れていたというやるせない話。
こんな凸凹なメンバーですが、全ては同級生を祝福するために。
個人の様々な事情や過去など全てを乗り越えて、集まってきてくれました。
本当に、2度とは無いくらいに珍しいメンバーでの演奏となりましたよ。
その中には同じ短大生で2年間、私と同じ種類の楽器を吹いていた女の子がいて。
本番前の慌ただしいリハーサルの最中、その子がずっと泣いていました。
何故かわからないけれど、懐かしくって泣けるって。
まさかもう1度、私の隣で一緒に吹けるとは思いもしなかったって。
そう言って、ホロホロと泣いていました。
並べた譜面台。
譜面への書き込み。
指揮者への真剣な眼差し。
隣の気配を読む感覚。
その全てが当時の記憶とつながっていて。
鼻の奥がツンとなりました。
舞台の幕が開き。
演奏が始まって、久しぶりに指が震えるほどの緊張。
楽しいけれど追いつめられる、嬉しいけれども怖い。
そんな緊張感すら想いを伝える力に変えて。
精一杯の気持ちを籠めた、やっぱりこの楽団のメンバーだねという演奏でした。
舞台の幕が降り、
きっと、いつか。
また落ち着いたら。
一緒に吹こうね、と。
それぞれの言葉の外に伝えて。
またメンバーは全国へ帰って行きました。
次に集うのは12月25日、なの?
えっ!? クリスマスにやんの?
…今から楽しみです(^^)
投稿者 shell : 2005年07月11日 07:17